小石原の家、屋根や外壁の表情が少しずつ見えてきました。
外壁には土佐漆喰を重ねていきます。
土佐に古くから伝わる塩焼灰や発酵させた藁を用いた素材。
深い黒の奥に、緑や藍を宿したような色の揺らぎ。均一ではない豊かな表情をつくり出します。
屋根には一枚一枚、粘板岩を葺いていきます。
朝倉市のケーキ工房かしの実様と同じ素材でありながら、選ぶ石も並べ方も異なります。
この場所に合わせて選んだのは、灰色や墨色、わずかに青みを帯びたもの。
職人の手で一枚ずつ確かめながら、景色を描くように重ねていきます。
土から器を生み出すように、灰や石もまた、人の手を介して新たな姿へ。
それぞれの土地で育まれた素材が、形を変えながらこの地の風景を映し出していきます。
焼き物の里として受け継がれてきた小石原の営みに寄り添いながら、
自然と織りなすように、小石原で想建中です。