三月七日、うきはの家の外観が整い、暮らしの営みの動線が見えてきました。
田園から吹く風が、対になるように設けられた窓を通り抜けていきます。リビングから続く土間、その先の庭には、きっと洗濯物が並ぶことでしょう。
朝に干され、夕方には取り込まれる洗濯物。その繰り返しが、家の中に穏やかな時間の流れを生み出します。
特別な出来事ではなく、日々の小さな営みの中に、季節や時間の移ろいが静かに重なっていきます。
リビングには暖炉を設けました。土間に並べた薪を取り入れ、火を入れる。そして、ゆらめく炎を眺めながら過ごす時間。炎の揺らぎは、人の心をゆっくりとほどき、家の中に静かな落ち着きをつくります。
低めにつくられた小上がりは、空間に奥行きを生み、寝転んだり、子どもと遊んだりと、自然と肩の力が抜ける場所になります。
家の外では風が流れ、家の中では火がゆらぐ。そうした自然の動きと、人の暮らしの営みが重なりながら、住まいの空気は少しずつ育っていきます。
家をつくるということは、建物を整えることだけではなく、日々の暮らしの時間を受け止める器をつくること。
うきはの家でも、ゆらぎとくつろぎの時間が重なりながら、その家ならではの暮らしが育っていくことでしょう。