杉が並んだ壁は、石膏ボードを使わず、塗り壁で仕上げていくための下地。
塗り壁をしっかりと受け止められるように、杉の一本一本を見ながら、間隔を整えて並べていく。
簡単に取り替えることを前提としたものではなく、長く使える、しっかりとした素材をつくりだし空間に落とし込んでいきます。
つくることは、それぞれの素材を活かすこと。
使い勝手や利便性だけを優先するのではなく、その土地に場を借りてつくる者としての責任を大切にしたい。
三十年、五十年で役目を終える家ではなく、その先の時間まで人と共に過ごせる家をつくる。
手をかけ、直しながら使い続けることで、素材も建物も、暮らしの中で生き続けていく。
離れの小屋もまた、なるべく場を借りるような気持ちで、ひとつひとつの素材を活かしながらつくっていく。
暑い陽射しを感じながら、この場所で重ねていく未来に想いを込めて、本日も想建中。