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九月八日|栄田の家|住まいの価値

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栄田の家。

これまでの暮らしを支えてきた束石や、
柱、梁などがあらわになり、
住まいが重ねてきた時間が見えてきました。

ひとつひとつを眺めていると、
この住まいを建てた当時の大工たちが
どのように家を組み、
どのような想いを込めたのかを感じます。

この地で家族が健やかに、
長く暮らし続けていけるように。

そんな願いもまた、
住まいとともに受け継がれてきたのかもしれません。

その想いを大切にしながら、
これまで栄田の家が培ってきた暮らしを、
これからのご家族に
より寄り添うかたちへと整えていきます。

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住まいには、
資産や財産としての価値もあります。

将来のことを考え、
広く求められる間取りや仕様を
選ぶこともひとつの考え方です。



一方で、
日々を過ごすご家族にとっての価値は、
それだけでは測れないものだと考えています。

誰と、どのように過ごすのか。
どんな広さが心地よく、
どんな光や風景に気持ちが安らぐのか。

一人ひとりの暮らしに目を向けることで、
その家族にとって大切なものが
少しずつ見えてきます。



それはリノベーションでも同じです。

古い柱や梁を残し、
昔の姿へ戻すことだけが
住まいを受け継ぐことではありません。

これまでの時間を大切にしながら、
残すものと、変えていくものを見極め、
これからの暮らしに馴染ませていく。

栄田の家も、
ここで過ごすご家族の毎日を想いながら、
ひとつずつ組み立てています。



室内では、
過ごしやすい空間の広がりを意識しながら
天井をつくっていきます。

ただ梁を見せ、
大きな空間にするのではなく、
高さや広がりのバランスを考え、
身体に馴染む心地よさを整えていきます。

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外観もまた、
元ある住まいの佇まいを大切に。

サッシひとつを選ぶときにも、
新しさや性能だけで決めるのではなく、
軒天や既存のサッシとのバランスを見ながら、
住まい全体が歪にならないよう整えていきます。

古いから残すのでも、
新しいから取り替えるのでもなく。

これまでの暮らしと、
これからの暮らし。

その間に立ちながら、
ご家族にとっての住まいの価値を考える。

本日も想建中です。