三並の家、家の内側にも少しずつ暮らしの色が出てきています。リビングの自然色の柔らか空間の中に内壁の一部の黒壁が、全体を引き立てます。色味は無機質な黒ではなく、壁に浸透した墨色で、空間の中に浮くことなく馴染みます。使用した塗料は、広島で木炭などの製造している、「日の丸産業」様の木炭水性塗料です。赤松墨の特性を活かしており、機能性も充実した塗料です。住まいに黒を入れるとアンティークなアイアンや、どこかアメリカンな印象になりがちですが、光によって深い濃紺にも見えてくるこの墨色が、三並の家に寄り添って落ち着いて見えます。
杉を使用した天井にライティングレールを設置。天井に馴染み、照明を引き立たせるために、レールを天井の中に埋め込んでいきます。ペンダントライトやスポットライト、これからお気に入りのライトを取り付けた際に、しっかりとライトだけが際立つようにします。プラスとマイナスで、バランスをとりながら、毎日の暮らしが落ち着き愉しむ空間へ。上部のフィックス窓は、淵までもっていくことにより、天井に光を映し出します。昼も夜も、いろいろな表情を見せる内側とご家族の団欒を想いながら、本日も想建中です。