自由が丘の家、新たな暮らしに向けて着々と進んでいます。
まずは広々とひろがる一階の空間から、この家がもつ素の姿を確かめていきます。
床や天井を剥がし、あらわれた柱や梁、屋根を支える骨格。
これまで隠れていたものを一度あらわにすることで、そこから想像する暮らしと、空間に必要な余白をあらためて見つめていきます。
天井は高く、頭上には長い時間この家を支えてきた大きな梁と鉄骨。
その広さをただそのまま活かすのではなく、新たな木を削り出し、空間の中で一本ずつ組み上げていきます。
広すぎず、狭すぎず。
自分の声や体温、人の気配や空気の流れが、壁や天井を伝いほどよく自分のもとへと返ってくる。
そんな適度に包まれるような空間には、広さだけでは生まれない暮らしの安心感があります。
自由が丘の家で使う新たな木材も少しずつ揃い、住まいの中へ運び入れていきます。
これから陽を浴び、時間とともに少しずつ色づいていくことを想像しながら、なるべく木そのものの質感を残していきます。
杉には節の少ないものを選び、新たな木の素直な表情と、この家に残る柱や梁が重なるように。
過去の時間を消してしまうのではなく、新たな時間だけを際立たせるのでもなく。
これまでと、これから。そのあいだにある余白を整えながら、また次の暮らしへと紡いでいきます。
暮らしを紡いでいく時こそ、余白を大切に。
本日も想建中です。