朝倉市のケーキ工房かしの実では、完成に向けて、さまざまな手仕事が少しずつ重なっています。
壁や天井は、職人が一面一面塗り重ね、その表情を自分たちの目で確かめながら、必要に応じて手を加え、空間を整えていきます。
入口の建具や大きな窓、店内に並ぶ棚や家具も、既製品ではなく、この場所に合わせて一つひとつ造作したもの。
暮らしや営みを支えるものを、自分たちの手でつくり、現場で納まりや使い心地を確かめながら、少しずつ形にしていきます。
外の空間もまた同じです。
植栽は生産者のもとへ足を運び、一本一本の樹形や表情を自分たちの目で見て選びます。
そして現地にて、住まいやお店の空気、光の入り方や建物との距離感を確かめながら、一本ずつ配置を決めて植えていきます。
今回は、かしの実様の空間に合わせて、グラウンドカバーには芝ではなく、クラピアを選びました。
時間をかけて少しずつ広がり、やわらかく包み込む庭へと育っていきます。
ケーキづくりもまた、素材と向き合い、手をかけることで、一つひとつの味わいが生まれます。
住まいやお店も同じように、自分たちの目で視て、自分たちの手で育てる。
現場に立ち続けるからこそ感じられる光や風、季節の移ろい、そして、その場所に流れる空気まで。
完成まであと少し。
たくさんの手仕事が重なり、この場所らしい景色を育てていくことを愉しみに本日も想建中です。