新たな暮らしづくり「武雄の家」、四月十五日に地鎮祭をおこないました。武雄のシンボルでもある御船山。今回の新たな住まいづくりの土地においても、御船山が岩山であるためか、多くの岩が土の中から出てきました。
この土地、この環境と、どう暮らしていくか。暮らしづくりは、はじまっています。法面をコンクリートなどで擁壁にすることも可能です。しかし、このツツジや紅葉などが美しい山々や、これから始まる新たな住まいに、公共工事のような無機質な擁壁があうのか。暮らしに合わせて多くの正解があるでしょう。今回の武雄の家では、土の中から生まれた岩を再利用していくこととしました。生まれたての岩は、土や砂を纏っていますが、少しずつ雨に打たれ本来の色味をみせてくれるでしょう。その本来の岩の色味は、この山々や、また新たな住まいに見合う表現をしてくれると思います。外構工事やエクステリアなど、住まいと別につくることが多い世の中ですが、家族だけでなく、住まいも土地と暮らすことを意識していきながら想建していきます。