四三嶋の家、母屋と離れともに足場が解かれました。質感が変わる二つの住まいですが、屋根の勾配や高さを合わせることにより、関係性を持たせひとつの空間として成り立ちます。手前の離れでは、出隅(外壁の角部分)を波板にせず、同色の少し幅広のコーナー材を使い、全体を引き締めた印象に。また破風部分においても印象変えないよう、屋根と同じ板金で整形し、一つの造りとして統一感を生み出します。
母屋の室内はラワン材により、やわらかな表情が生まれました。梁がでることにより、よりラワン材の印象が引き立ちます。統一された空間だからこそ、キッチンも造作で暮らしに合わせたサイズに調整してつくります。キッチンを愉しむ要素として、棚下にはスチールラックを取り入れ、暮らしに合わせた余白を残します。パッケージのように詰め込まず、余白を残すことにより、暮らしの愉しみの幅をひろげます。