大岩を活かした庭園風佇まいと、多彩な個性を発揮する室内装飾の家原口想建

施工内容
ご購入された土地には大きな岩が沢山埋まっており、通常なら費用をかけて処分をしなければ ならないところを、箱庭風なアレンジに使用し、インパクトのあるアプローチに仕上げました。 岩からのインスピレーションをイメージに落とし込み、信頼のおける造園業者さんと協業しながら形にしていきました。 各部屋それぞれにご家族のお好みとご要望があり、細部に諸々のこだわりを盛り込んでいます。(詳細はページ下部です)
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リビング空間は広い吹き抜けになっています。リビング階段は施主様のご要望で通常よりどっしりと幅広くなっています。キッチン上の照明は奥様のお母様の手作りです。非常に凝ったつくりで、他の部屋にもいくつか使わせていただいています。キッチン隣にはフラットな畳ルームがあります。お子様がおもちゃを広げて遊べるスペースです。キッチン裏の棚は造作家具になります。 奥様のご希望で白が際立つ玄関天井には、波打つようなデザインウォールを利用しています。 使いやすいシューズクロークがある一方、客間に繋がる来客用の小路はあえて狭く、低めに設計し非日常的な空気感を演出しています。アーチ型の天井には中をくり抜き照明を通した木材を走らせ、たどり着いた先の扉は京都のアンティークを購入して取り付けました。 こうした建具をどうやって見つけてくるのかと言いますと、イメージに合うものをひたすらネットや足で探して、見つけたら購入できるか交渉しています。 一方で客間にアクセントとして置いてあるランタンは、奥様のお母様の手作りです。 2階に設えた落ち着いたトーンのお部屋は旦那様の書斎です。人には見せない部屋だからと、楽しんで冒険されており個性的な壁紙が目を引きます。 寝室にはサイザル床を使用しています。こちらは奥様のリクエストで、固く編み込んだ感じの畳っぽい床になります。 子供部屋は2つ。左右対称風のつくりにしています。

施主様のご希望・条件
自宅カフェのオープンまで見据えた2世帯住宅もともとはリノベーションによる2世帯住宅のご相談にいらした施主様ご夫婦。お話を伺う中で自由度の高い新築として建てることになりました。 2世帯のコンセプトはスペースの共有ではなく分離を主体としています。つながっているのは左右別々に独立して設けた玄関をつなぐわずかな部分のみ。 広さは違えど、親世帯・子世帯共にそれぞれ独立した3LDKを持つ設計です。
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将来的には玄関の共有部分を塞ぎ、完全に独立した住居として賃貸できるよう作っています。 建物自体は55坪。2世帯住宅をとなると諸々をコンパクトに作リたくなるところですが、空間にゆとりを持たせられるように工夫しています。空間、とくに高さを広く取り、施主様世帯側には吹き抜けリビングや中二階のスペースも設けています。
お打ち合わせを行っていくうちに、施主様ご夫婦には将来自宅でもコーヒーをお出しできるようなカフェを営むご計画があるということで、玄関とリビングキッチンからの導線を踏まえた位置に、5畳の広さを持つインナーテラスをしつらえました。玄関から続く内土間を通って、そのままテラスにでられる作りです。一部屋程分の広さを持つテラスは格子で囲っているので通りからの視線を感じず、くつろぎやすい仕組みです。玄関から続く内土間も含め、多目的に利用できます。
キッチンや洗面台などはご要望に合わせ、造作家具としてお作りしています。イメージがあればどこまでも自由にオーダーメイドできるのが原口想建の完全自由宅の良いところです。キッチンカウンターは動線と使い勝手のよいコの字型が奥様のご希望。ご指定のIHや作り付けの棚のリクエストなどを組み込み仕上げています。広めの天板が魅力です。奥には1畳ほどのパントリーがあり、ちょっとした書物などできる机もお作りしています。
窓の高さは、光を取り込みつつ通りに面した外からは覗き込めない絶妙な位置にあります。こちらは現場で施主様とお打ち合わせしながら、ライブで決めていきました。キッチンのシンク前にも小窓を一つ。こちらは奥様からのリクエスト。光と外からの景色でヌケ感が増し、ちょうど来客や家族の帰宅が見える位置でもあるのです。
さらに私達だけでは気づかなかったのが、この土地の景観の魅力です。今回の建て直しの前からこの土地にお住まいの施主様から、とっときの景色を教えて頂きました。施主様お気に入りのその眺めを、原口想建が再プロデュース。施主様のご希望を伺いながら、中二階に、寝転んで景色を眺められるロフトスペースを設えました。

佐賀市伊勢町 オーバースライダー付きガレージの和モダン住宅
施主様のご希望・条件
年月を経ても住人に馴染む、飽きのこない家
200坪あまりのスペースに新築住宅をご希望された施主様。広い土地をどのように活かすかを煮詰めていきました。水質の良い井戸があったため、夏場でも水遊びができるよう 井戸を囲むような形で住居を設計。車3台とバイクが余裕で停められる広いガレージも設けました。水害被害が間近に迫る危険性のある地域でしたので、家自体は通常より60センチほど 高く仕上げています。また敷地内に高台をつくり、車を一時避難させるためのスペースを用意しました。こうした外観のお写真は随時追加していく予定です。
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土壁と石場建ての和モダンな外観
施主様のご希望・条件
古いもの歴史のあるものは好きだが、よくある「いかにもアンティーク風」な安っぽさは好きではない。
あまり仕切られていない、空間を広く使う間作りをご希望
玄関土間ではお子様のお友達が皆でくつろいで話せるような「室内と外との中間」としての機能を持たせたい。
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ウッドワン空間デザインコンテスト【2年連続受賞】
◯コンテストへの想い
昨年は最優秀賞を頂いた「ウッドワン空間デザインコンテスト」。続けての出場ということでハードルの高さは当然ありました。
原口想建では、現在、熊本地震の被害から注目されている「石場建て」という耐震効果の高い建築工法の普及に力を入れております。
石場建てはお寺などに多く使用されている、昔ながらの日本家屋の建て方です。
耐震や家のメンテナンスに関してとても良い利点が沢山あるのですが、どうしても外見はガチガチの日本家屋のイメージに仕上がるケースが多く見られます。
原口想建では、「石場建てでも古臭くない、これから先何十年も住まう家としてずっと住心地の良い住まいのデザイン」をどんどん提案して、
新しいカタチの石場建てスタイルを確立していきたいと考えています。
今回のコンテストには、そうした熱い想いを持って取り組ませて頂きました。
◯受賞について
昨年に引き続き、優秀賞を頂くことができました。
「新築にも関わらず非常に重厚感のあるどっしりとした、非常に個性豊かな家」との講評も頂き、大変な苦労をしながら仕上げた経緯もある分、施主様とスタッフ一同と共に大変うれしく誇らしく想います。
◯今後の抱負
まだまだメジャーではない【石場建て】という建築工法の素晴らしさを世に広めていきたいという熱い想いに理解を示してくださった施主様に感謝すると共に、
連続受賞という快挙をしっかりと受け止め、よりいっそう「原口想建の家づくり」というものを確立していきたいと思います。

施工について
こだわりのある施主様ご夫婦が求めるイメージは、和風・洋風・ログハウス風など市場にあふれる既存のテイストではカバーできない深さがありました。
見本になりそうなサンプルを探しても見つからず、何度もヒアリングを重ね、イメージの欠片をあつめて新しく作り出す、そうした作業のもとデザインを決めていきました。
建築にあたっての工法を決めたのは、熊本地震の後でした。
地震に強い家というテーマに、施主様と共に改めて向き合った際、熊本地震で倒壊しなかった家屋の中に「石場建ての家」が多くあったことから採用となりました。
一見すると雰囲気の良い喫茶所のような印象の玄関は、ご近所の方にお店と間違われ開店を待たれてしまったほど。大きな開き戸は木製の造作扉で、開放感とインパクトに満ちています。
花屋にお勤めの奥様のセンスを存分に生かして頂けるよう、鉢物を置いたとき映える空間づくりを心がけました。
一方で、お二人のお子様のお友達が、気軽に集まって座って話せるオープンスペースとしての役割も持たせています。思わず立ち寄りたくなるような温かみがある玄関土間です。
オープン型のシューズクロークは家の雰囲気に合わせた造作です。
玄関の表情を整えている白壁は、だいぶ色を悩みました。最初グレーを塗ってみたのですが違和感があり中止。白に変更することが決定したものの、天井や床材と喧嘩しない「具合の良い白」に仕上げるべく、試行錯誤を重ねました。
外観の壁はすべて土です。綺麗すぎない趣きを残した荒壁仕上げとしました。
防水は大丈夫なの?と心配を頂くこともあるのですが、雨がよく掛かるところには防水材を少し混ぜる等、要所に必要な対策をしますので大丈夫です。今回も、左官さんにサンプルを作ってもらい、実際に雨に晒して防水性などをチェック頂き、施主様に納得いただいてから採用しております。
土壁は経年とともに起こるひび割れなども味になります。土ですから種が飛んでくると発芽します。100年ほど経つと、緑に覆われたジブリの家のようになると思います。
土壁は究極、剥がれてしまったらまた盛り直せばよいのでメンテナンスが楽という利点があります。板壁だと業者の手が必要ですが、土壁ならば落ちた土を戻せばよいだけ。
左官としての道を歩み始めたご主人が手厚くメンテをされるご予定です。
こちらのお住まいを建設するタイミングで、施主様であるご主人は大手メーカーを退職され左官職人として新たな人生に踏み出されました。
それだけに家づくりにかける情熱も熱く深く、退職前も日中の会社勤めを終えられた後に、深夜まで壁塗りをご自身の手で行われていました。
メインルームとなるリビングキッチンは、少し薄暗い落ち着く雰囲気の空間に仕上げました。
大きな梁や柱と調和する土壁は、グレーに茶色を混ぜた穏やかなカフェオレ色です。ベースが暗めな分、高窓から朝日が差し込むと部屋全体が非常に美しい表情を見せてくれます。
キッチンの天井は土佐の黒漆喰を使用しています。こちらはコテではなく手で磨いて仕上げる独特の素材です。普通は手の届く範囲に使用するものですが、黒が欲しかったのであえて天井に。
左官さんとご主人も含め、スタッフ総出で頑張りました。
屋根も床材も、高千穂の松の木を切ってもらって施行しています。
ノコの目が見えるようにした、昔ながらの製材方法です。
六角形のモザイク仕上げが特徴的な腰壁は、原口想建オリジナル。丸太をランダムな厚みに輪切りにし、型にあわせて整形。厚みのリズムを考えながら一枚一枚貼り付けています。
キッチン横の大木のような木の壁は、杉の木の皮を貼っています。家の中に木があるように見立てているので、上には大きな枝ぶりを。
この木はご近所の梅の木をゆずってもらい、植木屋さんに切ってもらいました。
市販ではちょっと見かけないほどインパクトのある机と椅子は大工さんの造作です。
テーブルは一本の木材から加工しています。椅子はご近所の解体される家の梁を頂き、スライスして制作しました。
キッチンはWOODONEさんのシリーズです。木目のテイストが周りから浮かず、どっしりとした存在感を見せてくれています。
後ろの棚は造作で、あまり見た目をごちゃごちゃさせたくないという施主様のご要望にあわせ、背の低い仕上がりにしております。
なかなかに特徴的な内装の仕上がりとなりましたので、ポイントとなる家具のセレクトも原口想建にお任せ頂きました。
キッチン上の照明は鹿の角のオブジェを組んで作ってあります。市販品ですが雰囲気にマッチしていますね。

3階バルコニーのあるグレーの外観
施主様のご希望・条件
ゲストをもてなす空間として料亭のような雰囲気をご希望。
太陽光発電を導入されるので、外観は発電効率の良いキューブタイプ。
落ち着く空間、同時に開放感も欲しい。
座って畳でご飯を食べたい。通りに面しているので人目が気になる。カーテンは付けたくない。
施工について
TVが不要とおっしゃるS様は、家族の会話や心から落ち着ける空間を大切にしたいという価値観をお持ちの施主様でした。
ご希望のイメージを伺っていくと「料亭のような家」というキーワードが浮かんできましたが、一方で現代風の開放感のあるモダン住宅もお好み。
かつ新居でもご使用予定の家具は現代風の住宅にマッチするものが多く、紆余曲折の末、おもてなし空間と生活空間を切り分けた家づくりを行いました。
ゲストをおもてなしする玄関からリビング・キッチンまでは、畳の廊下で繋がっており、隠れ家風な旅館の趣きを重視しています。
特徴的な土壁は洞窟や地層をイメージしており、部分的に素材の色や濃淡を変え層をつけています。
壁側の照明への覆いは、鉄とワイヤーメッシュで形を作り、和紙と土で成形していますが、部分的に隙間をつくり、光が溢れるようにしています。
趣向を凝らした箱庭は、外へアピールするためではなく、住む人にこそ楽しんでもらうための室内に向けた景観を大切にしています。
リビング・キッチン・お風呂・トイレと、それぞれの窓から覗いた時もっとも美しいビジュアルになるよう、一部の土地は底上げし、その高低差を利用し溜池までの水の流れを造りました。池には小魚もいて四季折々の眺めを楽しめます。
一方ゲストエリア以外の居住空間は、3階バルコニーまでつづくリビング階段が一気に見える開放感のあるモダンな現代住宅風に仕上げました。
建物自体は3階バルコニーの関係で、外から見た際縦のラインが間延びして見えるのを防ぐため、駐車場側の色味と外壁の色味を合わせ違和感を解消しています。また、カーテンの無いすっきりした家づくりと外部からの視線を防ぐために一般ではあまり見られない窓のつくりと配置にしております。
S様は原口想建の家づくりをご信頼くださり、ご希望と必要条件をお伝えくださったあとはすべておまかせくださいましたので、細かな調度品までほぼすべてプロデュースさせていただきました。
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ウッドワン空間デザインコンテスト2017年最優秀賞受賞
◯コンテスト応募のきっかけ
施工が7割方仕上がった段階でコンテストのお話を聞き、尊敬する伊東先生が審査をされるということで応募を検討。施主様からも是非にとおっしゃって頂き、応募を決めました。
◯受賞について
結果として、日本全国359件応募中、堂々1位の評価を頂くことができました。 「落ち着く家」というご希望を、どのように解釈し快適な住空間として実現していくか悩みながら作り上げたので、今回の受賞は大変嬉しく思います。 ご依頼当初は、外観がキューブで決定しており、かつ、料亭の庭と雰囲気をご希望ということでイメージのギャップにかなり戸惑いましたが、 既存の料亭の形にこだわるまい、自分が新しい料亭らしさの概念を作れば良いのだと腹を決めると、イメージが進みました。
◯今後の抱負
これまで、お客様のご要望を細かく拾い上げすべて決定していただくのが良い家づくりなのだと考えていましたが、今回の家づくりでは、そのご希望により大きく深く踏み込み、 お客様のご要望以上の驚きと感動を形にして提案することができました。 すでにあるイメージや商品の枠にとらわれず、お客様と二人三脚でお客様だけのイメージを形にしていくような、他にはない家づくりの方向性を、今後の活動の柱に据えて行ければと考えています。


西鉄犬塚駅線路沿いの大屋根が映える外観
施主様のご希望
格好良さ・スタイリッシュさを重視
本好き・カメラ好き・アウトドア好きと豊かなライフスタイルをお持ちのH様ご家族。家づくりの舵取りは主にご主人様が、家事動線に関わる部分は奥様が担当なさいました。
中二階には読書家ご一家ならではのこだわりが詰まったブックシェルフエリアを配置。奥には机もつくりつけ、読書や勉強ができる書斎スタイルに。キッチン奥にはパントリー兼収納庫。こちらに設置した机は、奥様の作業スペースとして利用されるそうです。(ちょっと工事中・工具の写り込んでいる写真が多いのですが)実際の室内は、細部まで施主様のこだわりが反映された隙のない美しさに仕上がりました。
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施主様のご希望
暖かく住みやすいエアコントロールな家づくり
内装はまず家具を選ばれて、それに合わせたデザイン・設計という流れでおこないました。
奥様セレクトの特徴的な半月机に合わせベストな高さで窓を配置しているので、室内の隅々まで明るく光が差し込みます。キッチン奥のパントリー、壁面の扉付き棚など、十分な収納を確保。奥の壁には奥様のための家事や趣味の作業スペースを設置しました。座り心地の良いソファーがリビングのアクセントに。
リビング隣の和室は、ちょっと特徴的な四方を板の間にした畳スペースになっています。
寝室のクローゼットに加え、ウォークインクローゼットで収納スペースを確保。
大きなシューズクローゼットがある玄関の敷石は、外のアプローチと同じものを仕様し、室外とのつながりをもたせています。
「暖かな住まい」をご希望でしたので、エアコントロールを導入し、室内のどこにいても快適に過ごせるようにしております。

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施主様のご希望
家族でくつろぐ時間を大切にした、オール電化・エアコントロールな家づくり
「どの角度から見ても美しい」ことにこだわった寄棟造りのどっしりとした外観。 お好みのインテリア写真からデザインした内装は、少し重めの色味を用い、重厚になりすぎない落ち着きのある柔らかさを持たせています。
リビングの床材は傷やタバコの焦げがつきにくい素材をチョイス。壁掛け式のテレビの前にソファーを置く予定です。 埋め込み照明とブラインドカーテンを使用しており、昼は明るく、夜は埋め込み照明のやわらかな灯りで過ごせます。 リビング続きの畳コーナーは、収納に加え、部屋隅に飾り棚をしつらえました。 室内が常にきれいな空気で満たされるエアコントロール仕様かつオール電化な高機能住宅です。
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施主様のご希望
子供が大きくなっても自然とリビングで団欒が持てる家づくり。明るく風通しの良い家。
福岡市西区拾六町のモダンな平屋建てです。リビングが主役の家づくりということで、大きくスペースを取りつつ、表に出さざるを得ない柱がアクセントになるよう、キッチンと雰囲気を合わせスタイリッシュに仕上げました。 大きな平屋は内部の明るさの確保が難しいのですが、窓の配置を計算し、光がふんだんに入るようにしています。一方で施主様こだわりの照明は全室埋め込み式となっており、夜は間接照明のやわらかい灯りの中で過ごせます。 お料理と手仕事がお好きな奥様のご要望でワークスペースを、ご主人のご希望で趣味の釣り道具や仕事道具を洗える大型の外洗い場をそれぞれしつらえました。ロフトを含め収納も各所に設け、家族のスタイルに合わせた使い勝手の良い家となっています。
