ローコスト住宅の価格以外のメリットや忘れがちなデメリットとは?

2022/11/25

予算を抑えてマイホームを建てたいと考えた時には、ローコスト住宅が気になるのではないでしょうか。ローコスト住宅はリーズナブルに家を建てられるのが大きなメリットですが、考慮しておくべきデメリットもあります。メリット・デメリットの両面を解説していきますので、ローコスト住宅を検討する際の参考にしてみてください。

ローコスト住宅のメリット

ローコスト住宅の主なメリットとしては、「価格」「工期」「住み替え・建て替えやすさ」が挙げられます。

価格が安い

なんといっても、ローコスト住宅は価格の安さが最大のメリットです。

価格が安いと「問題のある材料を使っているの?」「安全性に心配があるのでは?」と思われるかもしれません。しかしローコスト住宅は「無駄を省く」「費用削減の工夫をする」といった企業努力で価格を安く抑えているので、品質や安全性は保たれているものがほとんどです。モデルハウスを見学に行き、実際にどんな住宅ができあがるのか見てみると安心できるでしょう。

住宅の価格が安ければ住宅ローンを組んでも返済の負担が軽くなり、総額が大きくないため精神的に抱えるプレッシャーも少なくて済みます。また、予算が余れば今後の教育費に回したり、将来に備えて貯金したりできるでしょう。

工期が短い

ローコスト住宅は、注文住宅に比べて工期が短いのもメリットのひとつ。

一般的なローコスト住宅は約3ヶ月で完成すると言われていますが、工期が短いとそれだけ早くマイホームに引っ越すことが可能です。賃貸に住んでいる場合や、引越しまで仮住まいの部屋を借りているといった場合には、家賃を節約できます。

住み替え・建て替えがしやすい

ローコスト住宅は価格を抑えられている分、高性能な注文住宅に比べてしまうと長期的な耐久性は低くなりがち。しかし、あらかじめ建て替えや住み替えを前提にしてローコスト住宅で家を建てるという方も少なくありません。

ライフスタイルによって暮らしやすい家は変わっていきます。子どもの独立や定年退職といったライフスタイルの変わり目に合わせ、建て替え・住み替え・大幅なリフォームなどを考えている場合もあるでしょう。ローコスト住宅に住む期間は限られるため、耐久性よりもコスパの良さが大きなメリットとなるのです。

ローコスト住宅のデメリット

次に、ローコスト住宅のデメリットについて見ていきましょう。デメリットとして次の5点について解説していきます。

注文住宅に比べて性能が低い

ローコスト住宅は価格が安くても、安全面で必要とされる基準は満たしています。とはいえ、とことんこだわれる注文住宅と比べると「耐久性・耐震性・断熱性・気密性・耐火性」といった性能は低くなる傾向に。

住宅の性能は構造の素材(木製など)や工法(在来工法、ツーバイフォー工法など)に影響を受けますが、ローコストで家を建てようとすれば、素材や構法の選択肢が狭まってしまうこともあります。

断熱性や気密性は、家の中の暮らしやすさや光熱費に関わりますし、地震が多い日本では耐震性能や耐火性も気になるところ。ひと口にローコスト住宅といってもメーカーごとに性能面での特徴があるため、それぞれをチェックしてみましょう。

住宅は一定の性能基準を満たすことが義務化されていますが、最低限求められる性能は年々高まっており、ローコスト住宅だから極端に暮らしにくい、性能が著しく低いといったことはありません。

住宅の劣化が早い

住宅性能のひとつとして、快適に暮らせる住宅環境をどれくらい長く保てるかという「耐久性」があります。ローコスト住宅の場合、最高グレードの建材を使うことはほとんどないため注文住宅に比べると耐久性が低く、劣化までの期間が早くなってしまうのです。

もちろん最低限の性能は持っており、定期的にメンテナンスをすることで長期間住み続けることはできますが、住宅環境をキープするための費用は注文住宅よりもかさみやすい傾向にあるでしょう。

間取りなどの自由度が低い

一般的なローコスト住宅では間取りや設備、デザインなどをあらかじめ決められた選択肢の中から選ぶことになるため、注文住宅に比べると自由に決められる部分が限られてしまいます。

マイホームに対して具体的なイメージや理想を持っている方にとっては、希望を通しにくい可能性が高くなるでしょう。デザインも無難なものが多い傾向にあり、素材も安価なものが中心なので、「ローコスト住宅は安っぽく見える」と言われることも。

とはいえ、ハウスメーカーによってどんなデザインや素材が選べるのかにはかなり開きがあります。事前にパンフレットなどを確認して、できるだけ満足度の高い選択ができるハウスメーカーや工務店を選びましょう。

設備のグレードが低い

設備の標準仕様のグレードが低いというデメリットも、価格を抑えるために生じるもの。ローコスト住宅の標準仕様に選ばれる設備は安い価格帯のものが中心になるため、機能が限られていたり、使い勝手が悪かったりと、使っていて不自由さを感じることがあるかもしれません。

また、キッチンやお風呂などこだわりを持ちたい場所に十分な性能の設備を選べない可能性もあります。逆に、設備は使えれば十分、強いこだわりはないという方であれば、グレードの低さは気にならないかもしれません。

設備の標準仕様についても、間取りやデザイン同様、昨今はローコスト住宅とは思えないほど様々な選択肢が用意されているプランが販売されています。どんなものを選べるのか、各社の違いをチェックしてみましょう。

オプションを追加すると割高になる

間取りや設備については、業者によってはオプションを追加することで希望を叶えられる場合があります。しかし、オプションをどんどん追加していった結果、注文住宅と大差ない価格にまで膨れ上がってしまった…というのはよく聞く失敗例。

価格の安さやコスパの良さでローコスト住宅を選ぶのであれば、オプションを追加する際に優先順位や予算などを検討する時間をとりましょう。

ローコスト住宅を購入して後悔しないようにするには、デメリットも理解した上で、できる限り希望を叶えるための調査や比較をすることが大切。ハウスメーカーや工務店は様々な特徴を持つローコスト住宅を手がけていますので、それぞれの良さを充分に比較・検討してみてください。

そもそも、ローコスト住宅とは?

ローコスト住宅とは〇〇円以下といった厳密な価格設定や、基準・規格が決まっているわけではありませんが、その名の通り安く家を建てられるのが最大の特徴です。

自由度の高い注文住宅の坪単価相場が60万~70万円と言われているのに比べて、ローコスト住宅の坪単価相場は30万~50万円と言われており、注文住宅の半額程度で家を建てることができます。

同じ面積の住宅を建てると想定した場合の建物だけの価格例が以下です。

  • 30坪の建物価格…ローコスト住宅:900万円~、注文住宅:1,800万円~
  • 40坪の建物価格…ローコスト住宅:1,200万円~、注文住宅 2,400万円~

坪単価で見ると大きな違いはないと感じるかもしれませんが、こうして見ると違いの大きさが分かりやすいのではないでしょうか。ローコスト住宅であれば、建物だけの価格は1000万円台に収まることがほとんどです。

注文住宅・建売住宅とローコスト住宅の違い

注文住宅とは、一から設計できる住宅のこと。

ローコスト住宅は間取りや設備を決められた選択肢の中から選びますが、注文住宅にはそういった制限がありません。予算が許す限り、自分のこだわりを詰め込んだ理想の住宅を実現できます。

建売住宅は、すでに完成した状態もしくは完成予定の住宅のこと。

土地とセットになっていることが多く、実際の住宅を見てから購入を決めることができます。建売住宅は建材をまとめて注文する、同じ規格で加工するといった方法で費用を抑えているため、注文住宅より安く購入できるのがメリット。

また、実物を見られるのでイメージと違ったというギャップも起こりにくく、すでに完成しているためできあがりを待つ必要もありません。ただし、間取りや広さの変更は難しいでしょう。

ローコスト住宅は選択肢が限られているものの間取り等に自分の希望を取り入れられるという、注文住宅と建売住宅の中間的な特徴を持っています。

ローコスト住宅はなぜ安い?

ローコスト住宅は、次のような費用を削減することで住宅の価格を抑えています。

  • 材料費
  • 人件費
  • 広告費
  • 建築費

ローコスト住宅はあらかじめ間取りやデザインが決まっている分自由度は低くなりますが、規格が決まっていることで建築費を削減できるのです。また、規格が決まっていることで工期も短縮でき、人件費の削減にもつながります。

シンプルな間取りが多いのも、材料費や人件費を削減するため。部屋が少なくなれば、それだけ壁紙や扉、窓枠、ガラスといった材料費を削減できます。

更に、材料費を削減するための工夫として、同じ規格の建材を大量発注しているのも特徴です。ローコスト住宅は間取りや設備のパターンが決まっているからこそ、同じ規格の材料をあらかじめまとめて購入しておけます。大量発注によって発注単価が下がるため、材料費が削減しやすくなっているのです。

人件費の削減については品質の低下を連想させるかもしれませんが、ローコスト住宅の人件費削減のポイントは、作業のシンプル化によるものです。デザインや間取りがシンプルになれば、そこに必要となる人の力は少なく済みます。他にも、工場で材料を切っておくことで現場の作業を減らし、人件費の削減に繋げるといった工夫も。

無理な削減をするのではなく、徹底的に無駄を減らしていくという考え方で様々なコストを削減しています。

建築費用の中にはテレビや新聞などでの宣伝費用が含まれているのをご存知でしょうか。大々的に広告宣伝を行っているメーカーは、その分建築費用も高くなる傾向があります。

ローコスト住宅は費用のかからない宣伝方法をとることで、広告費を抑え、結果的に建築費も削減しているのです。例えば、テレビCMをローカル局に限定する、自社の土地にモデルハウスを建てる、といった工夫で宣伝費を削減しています。

こうした細かな工夫によって、ローコスト住宅は低価格での販売を実現しています。その上で建築基準法に定められた基準はクリアしているので、暮らしていく上で危険があるわけでもありません。

「ローコスト住宅=安かろう悪かろう」ということではないのです。

間取りやデザインがシンプルというのも、多くの人に求められているものをパターンとしてプロが設計しているので、「生活がしにくい間取りになるのでは?」という心配も不要です。

ローコスト住宅に向いている人って?

ローコスト住宅にはデメリットがありますが、次のような人であればデメリットと感じずに生活できるでしょう。

  • できるだけ安くマイホームを手に入れたい
  • 間取りや設備にこだわりがない
  • 外観にこだわりがない
  • 家族が不自由なく過ごせれば十分

ローコスト住宅は、とにかくマイホームにかける費用を抑えたいという方向けに設定されている住宅です。無駄なコストはかけたくない、予算が潤沢に準備できないといった方は、まず検討すべき住宅だといえるでしょう。

また、ローコスト住宅のデメリットとして挙げられる自由度の低さも、間取りやデザインにこだわりがなければ、逆にパターンから選んでいくことでスムーズに家づくりが進むというメリットになります。家族が暮らすのに十分な広さと設備があればいい、家づくりを早く進めたいという方にもおすすめです。

ローコスト住宅選びの注意点

ローコスト住宅を選ぶ際は、次のような点に注意してください。

ハウスメーカー、業者選び

ハウスメーカーや工務店などの業者は、当然ながらそれぞれ特徴が違います。取り扱っているローコスト住宅の設備やデザインも違うので、十分時間をとって比較・検討しましょう。

価格だけで比較すると失敗しやすいので、デザイン、標準仕様に含まれている内容といった細かい点まで比較してください。

できれば、2、3社から見積もりをとって比較するのがおすすめ。会社によって補償期間やアフターサービスの内容も違うので、その点も見比べておきたいところです。

他には、会社によって見積もりの内容が違う、料金の提示の仕方が違うといったこともあります。比較することで違いに気づけますし、のちのちのトラブルを回避することにもつながるでしょう。

ゆとりを持った予算の確保

マイホーム購入の予算を設定する際には、ゆとりを持たせた方が安心です。というのも、相談しているうちにどうしても追加したいオプションが出てくる、という事態も十分あり得るから。

予算が理由で妥協すると後悔するかもしれません。無理のない範囲でゆとりを持たせておきましょう。

建材や性能選び

見落とされがちなのが地域性。気温や湿度の違いが建材に影響することもあるため、住宅を建てる地域によって向いている建材と向いていない建材があります。

寒い地域だから断熱効果を高める工夫をしているなど、地域性を理解した家づくりをしている会社が望ましいでしょう。

ちなみに、建築に使われる接着剤にも注意が必要です。価格が安いという理由で使われる接着剤の中には、揮発性有機化合物が多く含まれている可能性があります。これはシックハウス症候群の原因になるもので、内装材等の施工用接着剤に含まれることがあるので注意して見てみましょう。

1000万円台で注文住宅と同等品質のローコスト住宅

ローコスト住宅を選ぶといろいろと妥協しなければならないかも…と不安になるかもしれません。安全性や品質の高さにこだわると比例して価格も高くなりがちですが、不要なものをできる限り削減できれば、価格を抑えながら安全性や品質の高い住宅を建てることは可能です。

原口想建の規格住宅「レディ・メイド」は、注文住宅と同じ品質を持ちながら、ローコストで建てられる家を目指しました。これまで福岡県で多くの注文住宅を手がけた経験を元に、家づくりにかかる無駄な工程をカットし、コストを2~2.5割抑えることに成功しています。

それでいて、住宅性能は注文住宅に引けをとりません。ローコスト住宅に感じる不安の多くを、「レディ・メイド」では解消しています。

大切なマイホームは慎重に考えたい、我が家には注文住宅と規格住宅(ローコスト住宅)のどちらが向いているか迷っている、という方も多いはず。そこで、質問に答えていくと注文住宅と規格住宅どちらが自分に向いているかを診断できる「YesNo-Chart」をご用意しました。これまでと少し違った観点から、家づくりについて考えるヒントになるかもしれません。ぜひチェックしてみてください。

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