ローコスト住宅だけにかかってしまうメンテナンス費用はある?

2022/10/27

ローコスト住宅とは

ローコスト住宅とは、建築費用が1000万円台に収まるような低コストで建てられる住宅のことです。ローコスト住宅の安さの理由は、主に以下の3つ。

  1. 材料や建材、設備の規格を統一して大量注文
  2. 間取りやプランを規格化(パターン化)することで工期を短縮し、人件費を削減
  3. チラシやCMを少なくして広告費をカット

このような様々な工夫によって建築費用に含まれてしまうコストを削り、必要最低限で家づくりができるようにしたのがローコスト住宅です。

ローコスト住宅で必要になるメンテナンス費用

外壁材のメンテナンス費用

外壁のメンテナンスは、5~10年ごとに表面塗装、タイル洗浄、目地打ち替えなどが必要です。費用の目安は100万~150万円、築年数が経つと張替を行う可能性もあるため110万~260万円程度となります。

外壁に使われる素材によって耐用年数やメンテナンス時期も異なります。

  • 窯業系サイディングボード:耐用年数40年(メンテナンス時期:7~8年)
  • 金属系サイディングボード:耐用年数40年(メンテナンス時期:10~15年)
  • 木質系サイディングボード:耐用年数40年(メンテナンス時期:8~12年)
  • モルタル壁:耐用年数30年(メンテナンス時期:8~10年)
  • コンクリート壁:耐用年数60~100年(メンテナンス時期:15~20年)
  • タイル:耐用年数40年(メンテナンス不要)

屋根のメンテナンス費用

屋根のメンテナンス時期は10年に1度程度、かかる目安費用は20万~60万円ほどです。20~30年で葺き替えなど全面的なメンテナンスが必要となり、その際は80万~200万円程度かかる可能性があります。

主要な屋根材の違いによる耐用年数とメンテナンス時期をまとめました。

  • スレート屋根:耐用年数15年~25年(メンテナンス時期:7~8年)
  • ガルバリウム鋼板:耐用年数20年~30年(メンテナンス時期:20~30年)
  • アスファルトシングル:耐用年数20年~30年(メンテナンス時期:20~30年)
  • トタン屋根:耐用年数10~20年(メンテナンス時期:20~30年)
  • セメント系瓦:耐用年数30年~40年(メンテナンス時期:10~15年)
  • 粘土系瓦(日本瓦):耐用年数50~100年(メンテナンス時期:20~30年)

※屋根の工事に必須の野地板(屋根の下地板)と防水シート(ルーフィング)の耐用年数は20~30年です。

水回りのメンテナンス費用

湿度が高い水回りは、気づかないうちに腐食や劣化が起きていることがあります。10~20年に一度は点検リフォームが必要です。

主な場所ごとのリフォーム費用相場の目安をまとめました。

  • システムキッチン全体のリフォーム(50万~150万円)
  • 浴室ユニットのリフォーム(50万~150万円)
  • トイレのリフォーム(15万~50万円)
  • 洗面台の交換、洗面所のリフォーム(10万~50万円)

水回りのリフォームの時に見落としがちなのは、表面的には見えない給水、給湯管、排水管。使っているうちに汚れが溜まり、異臭やつまりの原因にもなるため、定期的な点検(1か所あたり1万円~)や、高圧洗浄(3~5万円程度)などのメンテナンスが必要となります。

シロアリ予防のメンテナンス費用

木造住宅の大敵となるシロアリ。わずかな隙間があれば床下などに入り込んでしまい、更に仲間を呼ぶため、家を支える柱や床をどんどん食い荒らされてしまいます。そのため、5年に1度を目安に予防措置を取ることが必要。予防方法にもよりますが、費用目安は1坪当たり3,000円~10,000円程度です。

シロアリ駆除業者には、個人事業者から大手上場企業まで多くの業者がいるため、費用もまちまち。必ず見積もりを取りましょう。

ローコスト住宅のメンテナンス費用を抑えるポイント

住宅を建てる時に考えておかなければならない費用は、3種類あります。

  1. 家を買った当初にかかる「初期費用(イニシャルコスト)」
  2. 住んでいるうちに発生する「維持費(ランニングコスト)」
  3. 建物そのものを長持ちさせるために必要な「修理費(メンテナンスコスト)」

ローコスト住宅は初期費用の安さが魅力ですが、初期費用を抑えることを重視しすぎると、維持費や修理費が一般の住宅よりも高くなってしまう場合もあります。例えば、開放感を出すためにつくられる吹き抜けは高い断熱性や気密性がないと夏の冷房、冬の暖房費が余計にかかってしまい、ランニングコストが高くつくことも。

また、建築コストを抑えるために断熱材のグレードを下げると結露やカビが発生しやすくなり、建物そのものの傷みが早まることでメンテナンス費用が余計にかかってしまうこともあります。

では、ローコスト住宅でメンテナンス費用を抑えるためには、どんな点に気を付ければよいのでしょうか。

メンテナンスフリーの外壁材を使う

外壁に「メンテナンスフリー」の外壁材を選ぶとメンテナンスの費用が安くなります。雨水で汚れをブロックできる特殊コーティング加工、紫外線で汚れを分解するセルフクリーニング機能などを備えた高機能外壁材を使うとよいでしょう。

ひび割れしにくいガルバリウム鋼板や目地コーキングが劣化しにくい樹脂系サイディング、紫外線や汚れに強いタイルなどを外壁材として使う選択肢もあります。メンテナンスフリーといってもメンテナンスを一切しなくてもよいというわけではありませんが、メンテナンスの回数が減ることでコストを下げる効果が期待できます。

不具合は放置せずにすぐ補修する

住宅の損傷や不具合に気づいた際には、すぐに補修をすることを心がけるだけでもメンテナンス費用の節約につながります。損傷、不具合を放置してしまうとそのダメージが広がってしまい、最終的に補修する際に大きな費用がかかってしまうためです。不具合の予防のため、住宅の小さな変化にも気づけるようにマメに掃除をすることも費用節約のポイントになります。

世代を超えて長く住み続けられる性能を備えた「長期優良住宅」の基準を満たす家を建てるのもおすすめ。長期優良住宅では、建設前に維持保全計画(どうやって家を良好な状態で保つのか)を決めておく必要があり、その計画通りにメンテナンスを実施しなければならないため、家の状態をキープしやすくなります。

メンテナンスをするタイミングを合わせる

屋根、外壁、バルコニーは5年~10年に1回程度、表面塗装の塗り替えやシーリングの打ち替え、建具の交換などが必要になります。

いずれも足場を組んで高所で作業しますが、この足場代の相場は10万~20万円程度。屋根、外壁、バルコニー共に同じタイミングでメンテナンス工事をすれば、工事のたびに足場を組む必要がなくなり、足場代分の工事費用を節約できます。

ローコスト住宅の初期費用

ローコスト住宅を建てたい場合は、家を建てる時に必要な費用として、建物の本体価格、付帯工事費、諸費用に分けられることを知っておきましょう。

広告で大きく表示されている金額は建物の本体価格であることが多くあります。実際に家を建てる際には、基礎工事や塀、門、電気設備などの付帯工事費や、売買契約、住宅ローン契約などで別途諸費用を必要とする場合があるためです。

建築にかかる総額の内訳は、本体価格7割、付帯工事費2割、諸経費1割が目安。例えば本体価格が1,000万円なら、付帯工事費、諸経費を含むと総額は1,400万円程度になる可能性があります。

ここまではローコスト住宅を建てる際の費用について解説しましたが、長期的に同じ家で暮らしていくにはメンテナンスが必要で、そのための費用もかかります。ローコスト住宅の建て方や使用する建材によっては、一般的な住宅よりもメンテナンス費用が余計にかかってしまう場合もあるため注意しましょう。

ローコスト住宅の構造ごとの寿命

ローコスト住宅は一般的な注文住宅よりも寿命が短いといわれていますが、家の寿命の長さに大きく関わるのは住宅の構造です。以下では「木造」「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」の特徴と寿命を比較しました。

木造

住宅の骨組みとなる柱や梁などに木材を使用して建てるのが木造住宅です。コストを抑えやすいため、ローコスト住宅は木造でつくられることがほとんどです。法定耐用年数は22年。湿気に弱く、シロアリ対策なども必要にはなりますが、適切なメンテナンスを行えば60~80年程度住み続けることができます。

鉄骨造

鉄を使って住宅の骨組みをつくるのが鉄骨造。鉄骨の厚さによって耐用年数が異なるため法定耐用年数は19~34年とばらつきがありますが、メンテナンスを行うことで実際のところは60年程度が寿命となります。柱を少なくして広い空間をつくりやすい一方、頑強な分、大がかりなリフォームがしにくいといったデメリットもあります。

RC造(鉄筋コンクリート造)

柱や梁の部分に鉄筋が入ったコンクリート製の建物で、耐震性、防火性、気密性が高い分、建築費も高額という傾向があります。法定耐用年数は47年、メンテナンスを怠らなければ50~90年は暮らすことが可能。コンクリートは熱を伝えやすいため、断熱性は低くなります。

コストを抑えて長く住める家を建てるには

ローコスト住宅は、建築費や広告費を節約することで初期費用を抑えていますが、中には安くて耐久性の低い建材を使った家を建てるハウスメーカーもあります。特に家の土台や屋根、外壁などに性能が不十分な建材を使った場合はメンテナンス費用が余計にかかり、想定以上にトータルコストがかかることも少なくありません。

原口想建では、地元福岡を中心に数多くの自由設計のフルオーダー住宅を手がけてきました。このフルオーダーの注文住宅と同レベルの品質を保ちながらコストカットを目指した規格住宅「レディ・メイド」では20~25%のコスト削減を実現しています。

メンテナンス費用を含めたトータルコストを考えた際に、自由な設計ができ建材も選べるフルオーダー住宅にするのか、性能が整っているローコスト住宅にするのか、迷ってしまうかもしれません。そこで、簡単な質問に答えるだけで注文住宅と規格住宅のどちらがあっているのかがわかる「YesNo-Chart」をご用意しました。ぜひ気軽にチェックしてみてください。

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