宇美町にて、新たな暮らしに向け上棟をおこないました。
昨年末から暮らしの想像を膨らませ、土地を整え、今年の春からはこれからの空間を彩る素材を時間をかけてつくってきました。
外壁に使う焼杉は、一枚一枚、火と向き合いながら。
火を起こし、杉の表面をじっくりと焼き、炭化した木肌をつくっていきます。
同じように火を入れても、木目や焼き加減によって一枚ずつ異なる表情が生まれます。
そして、暮らしの中心を通る梁には椣(シデ)の木を。
大川へ足を運び、さまざまな木の姿や質を直接見て、触れながら選びました。
材面には大きな皺が刻まれ、長い時間を重ねてきた木そのものの趣があります。
床柱にも使われてきた椣の木。
皮を剥き、その木肌を確かめながら磨き上げ、これからの暮らしの中へとつないでいきます。
焼杉の炭の表情。椣に刻まれた皺。手で触れたときの木肌。
それぞれが持つ質を一つひとつ手で確かめながら、どこか懐かしく、趣のある空間へとつくりあげていきます。
昔から受け継がれてきた素材の質と、手を加えることで新たに生まれる質。
その二つが交わり、時間とともにさらに趣を重ねていく宇美町の住まいへとつないでいきます。
陽が少しずつ短くなってきたことを感じながら、本日も想建中です。