SDGsについて原口想建

Sustainable Development Goals

持続可能な開発目標(SDGs)とは?

SDGsとは、2015年の国連サミットで採択された2016年から2030年までの国際目標であり、持続可能な環境と社会を実現するために、先進国、発展途上国を問わず、国際社会が取り組むべき17のゴールと169のターゲットを定めたものです。

原口想建とSDGs

SDGsの17のゴールのうち、少なくとも13が直接的に環境に関連するものであり、残り4つも間接的ではあるものの、環境に関連するものです。( 環境省ホームページより
住環境はもとより、それを構築する建材を育む地球環境、そして経済活動としての社会のより良い最善化は、原口想建にとっても大きな課題です。

「限りある資源を大切に」とは、よく耳にする言葉です。では「大切に」とは具体的にどういうことでしょう?
単純なリサイクルやリユースでは、この命題の大きな解決には至りません。
SDGsの理念とは異なる大量生産・大量消費の暮らしは、市場のニーズがあったからこそ拡大してきました。
これを新たなる消費縮小の概念で塗り替えるには、新しいニーズが必要なのです。
ニーズとは「価値」であり「必要性」です。

原口想建が生み出す住まいは、付随するデザインやパーツまで含め、
「大切に活用し、次世代が受け継ぎたい」と思えるだけの価値を、はらむものでなければいけません。
原口想建が創り、世に出したものを、より長く深く愛してもらえるよう、
愛着を育むこととその価値の啓蒙が、原口想建のSDGsの取り組みです。


原口想建の取り組み

つくる責任 つかう責任

リユースの価値を高める

経年した素材を扱うには、それなりの知識と経験。そして手間(ケア)が必要です。
それよりは新品のそれらしい素材を用意したほうが、楽で安価に仕上がることもあります。
ですから、原口想建は安易に古いものを流用したりはしません。
素材の持つ佇まいとコンディションを見極めた上で、新品素材以上の価値を引き出せると確信したときのみ活用します。
経年を経た素材のみが放つ風格、歴史には、大量生産された新品には及ばぬ一点モノとしての価値があります。
新しいものを用意するより予算的に優れているなどの場合も、十分な価値と言えるでしょう。

リユースでなければならない理由がある。
リユースされたものは、より高い魅力を発揮する。
この2つが合わさったとき、古ぼけた素材は新しく生まれ変わり、次世代へ引き継ぐ価値を持つものへと生まれ変わります。

うきは百年邸(本村足達邸)-古民家改修

国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている歴史ある建造物を改修。
工事中は2度のワークショップを開催し、昔ながらの壁塗りや、土間づくりの体験をプロデュース。

石場建てと土壁仕上げの和モダンな家

解体された100年前の納屋のトラスを梁にリユース。長きに渡り役 割を果たした木材の貫禄を保ちつつ、今後も現役で活用できるだけのポテンシャルを引き出すべく、傷んだ一部を同年代の素材で補修した。

廃棄を前提としたモノづくりからの脱却

石場建てと土壁仕上げの和モダンな家

石場建てと土壁仕上げの和モダンな家

伝統の石場建てと技術の継承

こちらの住宅はリユースできる家づくりの為、伝統的な石場建てを選択しています。
この家を建てられた施主様のお子様方が将来リフォームを必要とされた時、
より解体しやすく再構築しやすい、そして多くの素材を流用できるような造りになっています。

一方で、プレカットが一般化した昨今、廃れつつある墨付け・手刻みのノウハウは、
「捻れ、扱いづらい」古素材を活かす基本的な技術であり伝統構法として次世代に継承すべきものです。

原口想建は昭和初期の石場建て古民家を所有しており、大工技術継承の場として活用し、
古素材のリユースを伝える環境をつくっています。

地元の土を使った塗り壁

外壁は九州の土を塗り、仕上げています。
身近な土を使うことで、時代の変化により廃盤になるメーカー建材によるメンテナンスの困り事を無くし、永久的に住まいを継承できるように設計しました。

リユースされる価値をはぐくむ

創り上げたものがどれだけ素晴らしかろうと、それを引き継ぐ次世代の若人達に背を向けられてはどうしようもありません。彼らが親世代から住まいを譲られた時、今あるものを残そう、継続して利用しようと思える為には、デザインの力や予算削減の魅力だけでは不十分な場合があるのです。

今あるものを残したいという思いを育むためには、パーソナルな思い出こそが大事だと原口想建は考えます。
原口想建の家づくりは、ご家族協力しての作業お手伝いワークショップなど、体験の提供も含みます。
また、家づくりだけでなく、早期樹林による木材植樹体験(後述)などにも協賛し、積極的にアピールしています。

思い出が増えるごとに家への愛着が増し、愛着が増すことでリユースの可能性が高まるのです。

木材植樹体験(センダンの木プロジェクト)

センダンの木は成長が早く、スギやヒノキであれば伐採まで50年以上の月日がかかるところを、15~20年で伐採期を迎えられます。
センダンの木プロジェクトは、4~6歳の子供たちが大人と植樹に参加し、この子らが成人する14-16年後に成木となっているセンダンの木を伐採し、木工所にて机・椅子や棚などの製品に加工した後、子どもたちがお世話になった幼稚園・保育園や学校に寄贈する試みです。
このセンダンの木プロジェクトは、「早生広葉樹センダンを永続的に地元で育てることで、川上から川下 までが一連に繋がり、木工産地大川のブランド化を図ること」「近隣地域の森林事業者の方々とのパートナーシップを築き、循環型ビジネスの構築につなげていくこと」を目指し、工業会が主催しました。 出典元

原口想建は、センダンの木プロジェクトに協賛しています。


陸の豊かさも守ろう

市場に埋もれた古材を活用

伝統の石場建てと技術の継承

多くの製材所には、画像のような木材が、日の目を浴びず、古材としてただ積み上げられています。
このようにねじれて加工しづらい木材は用途と活用法を見いだされず、ただ伐採されて放置されているのです。これは加工しやすい木材ばかりを消費する大量生産流通の弊害といえます。

しかしこうした木材には味があり、上手く活用すれば躍動感・存在感のある素材として十二分に魅力を発揮してくれます。

ねじれた木材を利用した敷床とテーブル

日本の製剤技術は優秀で、知識さえあればこうした癖のある加工も十分にこなせます。
しかしこうした素材や技術の利用を活発するためには、市場のニーズの掘り起こしが必要です。
原口想建は古材の魅力を発信し、よりよい素材の発掘の為、製材所との連携も強めています。